シングル発掘プロジェクト vol.3
Peanut / Sings Her 'Pet Sound'! (7")
70年代の英国で活躍したマック&ケイティ・キッスーンの女性の方が、1960年代にコロンビアからリリースしていたシングル2枚をカップリングした盤。大阪はエム・レコードさんからの再発であります。
基本的には、とってもキュートにガール・ポップな楽曲であります。しかしながら、プロデュースを務めたのは英国サイケ・ポップの職人、マーク・ワーツ。一筋縄ではいかない珍奇なアレンジが素敵なのです。
タイトルどおりにペット・サウンズからのカヴァーを収録。曲は『I'm Waiting For The Day』。
サビ部分でのコーラスの重ね方やリズムの乗せ方なんかもグルーヴィで好いのですが、マンドリンなどの楽器の音色が織り重なる間奏部分の軽やかなサイケ感が素晴らしい。
軽やかというか、爽やかというか。それがヒリッとした空気感を伝えるのです。
どどーんと盛り上げていくラストも好いよ。
コーラスが電子楽器みたいな味わいのある『Something's Gonna Be Sorry』、キュートにサイケ・ポップしてる『Didn't Love Him Anyway』もいいなぁ。
そして、マンドリンの音色を無理からに重厚に重ねた『Come Tomorrow』のモンドな味わいもまた格別であります。
I'm Waiting For The Day