本日読んだ２冊

　「一般意志2.0」

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

　まずもって非常に読み易い点に感服しました。とてもポップ。
　ツイッターなどを使いながら漠然と感じていた、SNSが社会をどう変革するかという問いに対する、明快な回答がここにあります。
　震災前の、まだ新しい連帯への可能性に説得力があった頃に書かれていた内容だから、、、という前提で読み進めたが、震災後だからこそ、本書で語られる「夢」のような、合理的な人間性の限界を踏まえた政治的プラットフォームの必要性を感じています。
　
　「奇談蒐集家」

奇談蒐集家 (創元クライム・クラブ)

　新聞広告「求む奇談！」につられ、不思議な体験談を持ち寄る人々。ホストである蒐集家の思いをよそに、探偵役の助手がせっかくの不思議話の謎を解き明かしてしまう。
　というミステリ短編集なんだけど、なぜか途中からホラー・ファンタジーへと変化していく。ある意味で大いに裏切られるドキドキ感がなかなか面白い。
　けど、ラストの１話はちょっとやり過ぎだよね。