本日の1枚 The Goggles

 The Goggles / Music From The Original Soundtrack And More (CD)

ミュージック・フロム・ジ・オリジナル...

ミュージック・フロム・ジ・オリジナル...

 
 米国テレビ番組の企画のために結成されたグループ、ゴーグルズが1971年にリリースしたアルバム。
 これはBIGPINKから再発されたCDなんですけど、まずは丸形で三面開きになってる紙ジャケが素敵すぎます。
 しかし、内容はそれ以上にも素晴らしい。グループのリーダーはソルト・ウォーター・タフィーのロッド・マクブライエン、そしてメンバーにギタリストのデヴィッド・スピノザ、女優で「サスペリア」のヒロイン役を務めたジェシカ・ハーパー、もう1人俳優のマーク・ロックハートの4人構成。
 音はもうロッド・マクブライエンという名から想像されるとおりの、サンシャイン系なポップ・アルバムであります。
 
 冒頭の『Super Plastic Elastic Goggles』は、これでもかという感じにアップテンポなバブルガム・ポップ。しかしこの曲、タイトルがカッコ良すぎ!
 柔らかに甘い『Jennifer Rain』、ロック・ステディな曲を聴いてるような『Light Show Man』、しっとりとアシッド・フォーキーな『A Pretty World』など、かなりバラエティに富んだアルバムです。テレビ番組のサントラだからそりゃそうか。
 
 ロッド・マクブライエンが提供したのは1曲のみ。その『The Start Of A New Day』は、ぼんやりとドリーミーなサンシャイン・ポップで、冬に聴くべき暖かなソフロという感じであります。
 僕のお気に入りは、『We All Live On A Rainbow』とラストの『Looking At The World Through Goggles』の2曲。
 前者はアコギも爽やかにハッピーな曲調で、ヴォーカルの語感のキャッチーさが素敵です。木琴の音色とかもキュートだしね。
 後者はフリー・ソウル的にも聴ける、フォーキー・ソウルな味わいの逸品。穏やかなグルーヴ感がとても心地良いのです。