デビル
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: DVD
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(以下、ネタバレ注意)
M・ナイト・シャマランによる原案を、若手監督が映像化するシリーズ「ザ・ナイト・クロニクルズ」の第1弾ですって。
さてその監督は、スペインのゾンビ映画「REC」をハリウッド版にリメイクした、ジョン・エリック・ドゥードル。
狭い密室の閉じ込められた5人と、それを監視カメラで見守る警備員や刑事たちの空間の対比の描き方がなかなか好いです。
閉じ込められ系としてはシンプルな設定ですが、マイクが故障していて警備員側の声はエレベータ内の5人に聞こえるけど、逆は聞こえないとか、細かな工夫が効いています。
疑心暗鬼になり争いを始める5人、刑事の犯人探しな推理の裏をかかれるサスペンスな展開など、シンプルながらとてもスリリングで引きこまれます。
また、意表を突くホラーな展開や、冒頭からの伏線が結実するじんわりと後味の良いラストなど、シャマランらしさも光ります。
地味ながらもなかなかの良作だと思いましたよ。
しかしながら、シャマラン原案でタイトルが「デビル」なんだから、結局は超常現象系なオチなんだろうなぁ、と、見る人はみんな最初から分かっちゃってるでしょう。
そして、5人のうち4人はすぐに過去の犯罪が暴露されるが1人はずっと不明、カメラで見守るのは数年前に家族をひき逃げされた刑事、悪魔から助けるには罪を告白すべしという言葉などから、ラストがどうなるか中盤あたりからすっかりミエミエじゃないですか!