本日の1枚 Dosh

 Dosh / Pure Trash (CD)

Pure Trash

Pure Trash

 
 アングラ・ヒップホップ、ジャズ、アンビエントなどの領域を股に掛ける音楽を制作、Ninja Tuneなどから作品をリリースしていたFOG。そのFOGのドラマー、Martin Doshのソロ・アルバムであります。2004年のリリース。
 当時にジャケ買いした盤なのですが、そのジャケどおりに、脱力感と狂気に包まれたアルバムなのでした。
 激しいめなブレイクビーツにメランコリックなシンセの音色などで、なんというか夢見心地に幻想的な雰囲気のアルバムです。どの曲でもぼわーんとした浮遊感もメランコリックに心地良い。
 ざらつくビートなどはまぁローファイな要素が多分にあるのだけど、そこに叙情的なシンセやキュートな電子音、そしてアコースティックな楽器を重ねてなかなか美しくもあります。
 
 冒頭の『Simple Exercises』から、ズンドコしたドラムンなリズムに女性ヴォーカルが呟く、ぼわーんとしたブレイクビーツの浮遊感が心地良い。コロコロとキュート
電子音も好し。
 同じくドラムンなリズムに電子ノイズがメランコリックに渦巻く『This Is When Things Were Looking Up』、暴力的なリズムにキュートな電子音が響く『G Eye』とか、やはりリズムの強烈さに反して穏やかな浮遊感が漂います。
 アンビエントさと狂気がごった煮にされる『Bring The Happiness』やゆるさが狂気的な『Building A Strange Child』とか、やっぱジャケのイメージどおりだなぁ。
 
 
 Bring The Happiness