本日読んだ2冊

 「幕末時そば伝」

幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)

幕末時そば伝 (実業之日本社文庫)

 バカすぎる落語ミステリ。「饅頭怖い」や「目黒のさんま」など、お馴染みの落語のストーリーが幕末の歴史を大きく揺さぶっていく。
 それぞれの落語のオチが、どのように歴史と関わっていくのか。そのバカらしさがもたらすカタルシスについ笑ってしまいました。
 
 「日本の文脈」
日本の文脈

日本の文脈

 内田樹中沢新一の対談集。「贈与」などをキーワードに語り合う2人はやはり切り口が面白く、予想どおりの展開ではあるが予想どおりに面白い。
 内容はまぁこれまで2人が著書で語っていることの繰り返しなんだけど、脱力な会話で魅力は増している。ちょいとトンデモなこと言っててもね。
 しかし、期待していた原発などへの言及は最終章にとどまる。そうか、ほとんどの対談は震災前に行われていたんだね。