モールス
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2012/01/07
- メディア: DVD
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(以下、ちょっとネタバレあり。)
スウェーデン産の傑作ホラー「ぼくのエリ 200歳の少女」をマット・リーブス監督がハリウッド版にリメイク。
基本的にオリジナルに忠実なアレンジですが、ヴァンパイアの少女と人間の少年が心を通わせる部分により焦点が当てられています。
主役の2人は決して美形ではないのに、でもとってもキュートなのですよ。
この2人のキュートな魅力のおかげで、切なさがじわーんと溢れるのです。
しかし、もちろんオリジナルに比べて欠点もあります。それはやはり、舞台がスウェーデンから米国に移ってしまったこと。北欧の美しく寒い空気感が、ただそれだけで「怖さ」を与えていたから。
少女は序盤から正体を現すため、サスペンス的な怖さは元々ありえないんだけど、けれどオリジナルにはゾクゾクするような緊張感があった。
その怖さが薄らいでしまってるので、やっぱり魅力も薄らいでいると思う。少女からも怖さがあまり発せられてないしね。
でもタイトルどおりモールス信号でのやり取りにはキュンとなっちゃったし、甘酸っぱく美しくも恐ろしい青春譚として楽しめました。