シングル発掘プロジェクト vol.16

 Dragibus / O Dragao Magico (7")
 
 
 当時の謳い文句は「5歳児にとってのソニックユース」。フランスのアヴァン・ポップ・ユニット、1997年にリリースされたシングルです。
 7インチですが9曲も入ってます。というか、このシングルをカットしたアルバム「Barbapoux」は57曲入りであります。
 童謡をアヴァンギャルドなアレンジで聴かせる、というスタイルなんですけど、子供な感性のパンキッシュさと稚拙なロリ声ヴォーカルがとても素敵で大好きでした。
 
 基本的にはポスト・パンク的なサウンドが多いんだけど、エレクトロニカ的な要素があったり、またリズムはトライバルであったり。
 どの曲もあくまでもキュートなんだけど、ブリブリと唸るベースや、激しくのたうち回るリズムのアレンジなど、ただ者ではない力量を感じます。
 何が凄いって、これ、子供(幼児)に聴かせたら物凄く喜ぶのですよ。踊り狂うのですよ。
 お気に入りは、がちゃがちゃとキュート・パンクな『O Dragao Magico』と、ズンドコとトライバルなリズムに稚拙なロリ声が叫びまくる『Les Gorets』です。
  
 
 Les Gorets