本日の1枚 Carole King

 Carole King / Fantasy (CD)

 
 さて今日の通勤音楽は、キャロル・キングの「ファンタジー」でした。1973年にリリースされた5枚目のアルバムです。ちなみに僕は彼女のアルバムではこれが一番好き。
 ダニー・ハザウェイカーティス・メイフィールドなどニュー・ソウルからの影響色濃いサウンドは、フォーキー・ソウルとして非常に洗練されたもの。しかしその内容は、反戦や人種問題などメッセージ性の強い曲ばかりなんですけど。
 まずは冒頭の『Fantasy Beginning』。ピアノとベースを主体としたフォーキーなサウンドに、ホーンやパーカッション、ギターが絡んできてグッとソウルフルになる、モノトーンな色合いが鮮やかに彩られるその瞬間にゾクっときます。
 続く『You've Been Around Too』は、デヴィッド・T・ウォーカーのメロウなギターの魅力がイントロから炸裂。ぐるりと風景が広がるようなストリングスの飛行系アレンジも好いし。
 
 パーカッションの転がりも心地良い『Haywood』は都会的なアレンジで、これなんかはモロにニュー・ソウル的だなぁ。
 穏やかな『A Quiet Place To Live』、微サイケな『Welfare Symphony』を挟んで流麗なバラード『You Light Up My Life』とか、小気味良い流れもまた好し。なぜか軽やかにディスコ系な『Corazon』も面白いなぁ。
 そしてラストの『Fantasy End』。どよーんと響くこの曲を聴いて、トータル・アルバムとしての素晴らしさも再確認する。
 
 
 You've Been Around Too