本日の1枚 Family Four

 Family Four / Guldkorn (CD)

Guldkorn

Guldkorn

 
 スウェーデンの男女4人組コーラス・グループ。1960年代後半から70年代前半までの音源を集めたベスト盤。20曲入り。
 何者なのか全然知らないのですが、基本的にソフトな感触の楽曲が多く、ジャズっぽいのからカントリーっぽいのまで、ソフト・ロック・ファンの琴線に触れるようなモノが多いのです。
 コーラス・ワークも巧みなのですが、プロの技巧を見せつけるというよりは、明るく快活に歌いまくっています。子供から老人まで、素直に受け入れられそうなコーラス。
 
 とりあえず冒頭の『Det ska va' gamla altar』は、穏やかなコーラスとほのぼのしたサウンドが何気にソフト・ロッキン。
 ちょっとヒップな『Folj med mig pa vagen genom livet』も、アコギ中心の『Ta hit din lagtan』も、健康的にピクニックに出かけるような朗らかな印象であります。
 ソフロ系では躍動感あふれるヤングさが素敵な『Tjanare karlek』、コーラス・ワークの見事さでは彼方此方に声が飛び跳ねる『Tank om varlden var min anda』が好いな。
 
 お気に入りは、カヴァーの2曲。
 まずは『Tidig sommarmorgon』。タイトル見ても分からないけど、実は『チェルシー・モーニング』なんです。ソフト・サイケな感触は、ジョニ・ミッチェルのカヴァーというよりも、セルメン版のカヴァーのカヴァーといった感があります。
 しかし、高速なリズムとスウェーデン語の歯切れのいい語感が、よりグルーヴィさを高めているようです。
 もう1曲のカヴァーはジェリー・ジェフの名曲『Mr. Bojangles』。他曲とは異なる静謐なサウンドに、キュートでかつ凛とした女性ヴォーカルが素朴に歌い上げます。
 
 
 Tjanare karlek