本日の1枚 ユメオチ

 ユメオチ / これからのこと (CD)

これからのこと

これからのこと

 
 下北沢の mona records から、6人組のフォーキー・ポップなバンド。
 レコ屋の謳い文句として小西康陽氏のよくわからない褒め言葉などが掲載されたりしてますが、そんなことはどうでもいいくらいに実際なかなか素敵なバンドであります。
 フォークからカントリー、シティ・ポップなテイストを程よく散りばめた音も好いのですが、いかにもガーリーな女性ヴォーカルが素敵すぎるのであります。
 なんとなく川本真琴っぽくもあり、カーディガンズのヴォーカルっぽくもあり。微妙に外したりするセンスと姿を変えるキュートさなどに、耳に覚える印象以上の「実力」を強く感じます。
 
 冒頭の『若き日の思索のために』は、モータウンなリズムで弾けるフォーキー・ポップで、もういきなりキュンときました。
 『さよならをおしえて』は、昭和のフォーキーさにスライドなどの味付けがこれまた胸キュンもの。昭和のアイドル歌手的に清楚な歌い方もまた上手い。
 これも懐かしげなシティ・ポップ・タイプの『暮らしの眼鏡』、アコギのみのシンプルな楽曲に口笛が素敵な『そらいろのたね』とか、実にいい感じのポップ度、フォーキーさであります。
 
 お気に入りは、グッとコケティッシュな歌声も雰囲気もカーディガンズ的な『miss Holly Golightly』と、オールド・タイミーなウキウキ感の『ピクニック』。
 特に後者は、「ヘイ! ヘイ!」て掛け声の男性コーラスもいい感じであります。楽しげで好いなぁ。