本日の1枚 The Richie Gilbert Ensemble

 The Richie Gilbert Ensemble / The Richie Gilbert Ensemble (CD)

The Richie Gilbert Ensemble

The Richie Gilbert Ensemble

 
 米国のソフト・サイケなグループ、リッチー・ギルバート・アンサンブルが1978年に自主制作でリリースしたアルバム。
 ぼわーんとドリーミーなフォーキー・ポップが中心なのですが、例えば微妙にドラムがズレちゃったりするヘナチョコ感や、決して上手くはないけどアコギの響きがピュアに美しかったりとか、雰囲気が80年代後半のネオアコ、アノラックしているのです。
 
 冒頭の『Friends』は、内に沈みこむような男性ヴォーカルのサイケ・フォーク。同じく男性ヴォーカルの『Lovely Lady』や『Time Line』は、ちょいといなたい感もあるフォーク・ロックな曲であります。
 しかし、このグループの魅力は何と言っても清楚な女性ヴォーカル。とりあえずは2曲目の『Sundays Make Me Feel So Blue』ですっかり参ってしまいました。ボッサ風なリズムのこの曲、透明な歌声がとても素敵に響き渡るのです。
 
 男女ヴォーカルな『A Song For L.A.』は、メロディはいかにもフォーク・ソング的なんだけど、前述のとおり感性がネオアコしてます。
 『The Hour Glass』では、線の細い女性ヴォーカルがちょっと力強く歌おうとしていて、それがとってもキュート。
 世界観も儚げな『A Child Lies Dying』、微サイケなフォーキー・ポップ『Walk With Me』とか、某レコ屋の評でイサカに喩えられていたのも納得であります。
 
 
 Friends - Sundays Make Me Feel So Blue