ここ最近読んだ7冊

 「幽女の如き怨むもの」

幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)

幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)

 時間を隔てて遊郭で起きた3件の花魁身投げ事件を巡るあれこれ。
 遊女の日記が語る1つめの事件、刀城がインタビュアーとなる2つめの事件、とあるミステリ作家が記録する3つめの事件、そして刀城による謎解き。と、こんな構成になっています。
 ラストのカタルシスを含めてとてもよく練られた筋書きで面白いんだけど、この著者の作品に期待している「恐怖」が全然感じられませんでした。ちょいと残念。
 
 「動員の革命」 ソーシャルメディアの「動員」力についてあれこれ。
 なんか読んでるとついワクワクしてしまう、時代の疾走感が好いのであるよ。対談の相手もまた好いのであるよ。
 
 「僕は友達が少ない 6」
僕は友達が少ない 6 (MF文庫 J)

僕は友達が少ない 6 (MF文庫 J)

 うーむ、悲しいかな面白い。
 
 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟

 過去と未来を交錯して悩みの相談にのる雑貨店。コソ泥3人組が過去からの相談に答えるうちに、たくさんの人の思いが1つの糸で繋がれていく。
 まぁありがちなファンタジーではあるものの、しかしそこはやはりストーリーテラーとしての能力の高さでグイグイ読ませます。
 普通に感動しちゃいました。
 
 「無限の網」
無限の網――草間彌生自伝

無限の網――草間彌生自伝

 草間彌生自伝。まぁ凄まじい人生だこと。
 
 「期間限定の思想」 ゼロ年代初頭に書かれたものが文庫化。時事ネタが多いため「期間限定」とあるが、しかしその切り口は未だに賞味期限が訪れていない感があります。
 
 「日本人なら知っておきたい日本文学」
日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

 タイトルに反して古典作家の人物像を紹介したもの。まぁ普通に面白かったよ。