本日の1枚 Tomato n'Pine

 Tomato n'Pine / PS4U (CD)

PS4U

PS4U

 
 3人組ガールズ・ユニット、トマパイ。って誰なのかよく分からないまま、音楽としてのクオリティの高さを噂に聞き、このファースト・アルバムを聴いてみました。
 うーむ、確かに質高いかも。明らかに中田ヤスタカ以降なサウンドを核にしながらも、多様な音楽性を貪欲に取り込み、それでいてあくまでも純粋にアイドル歌謡している。
 これこそ、歌謡ポップの根本的な在り方を示しているのではないか。
 
 冒頭の『Train Scatting』は、タイトルどおりにスキャットしてます。ミー&マイ meets 中田サウンドなドゥビドゥビ・ハウス。結構低音が効いてて、大音量で聴くと想定外にカッコいいぞ。
 フリー・ソウル的なファンキーさのキラキラ・ディスコ『ワナダンス!』も、ホーンの入り方とか、歌声のタメとか、アレンジが絶妙でなのであります。
 
 サンバなリズムの『10月のインディアン』、爽やかなユーロ歌謡『POP SONG 2 U』、ちょいと場末なディスコ歌謡『踊れカルナヴァル』など、どれも一定のクオリティを保っています。
 『ジングルガール上位時代』とか、曲名も好いですね。メロウにシティ・ポップ風の『ためいきはピンク』も素敵すぎる。
 
 お気に入りは、カヴァーの2曲。
 まずはパフィの『渚にまつわるエトセトラ』。シンプルに乙女ハウスなアレンジが心地良い。
 そして、ZONEの『夢ノカケラ・・・』。こちらは壮大な広がりのあるハウス・サウンドで、ノスタルジックな近未来感はちょっと初期パフュームっぽくもあります。
  
 
 ためいきはピンク