本日の1本 クライモリ デッド・パーティ

 
 とある田舎町の音楽祭を訪れた若者5人組。森の中で男を轢きそうになるが、その男が襲いかかり乱闘となる。通りがかった警察に全員収容されるが、実はその男は怪物3人組を保護する殺人鬼で、3人組は男を奪還するため警察署を、、、というストーリーです。
 (以下、ネタバレありです。)
 
 お正月からスプラッタ・ホラー。「クライモリ」シリーズの5作目は、監督は同じくデクラン・オブライエンですが、なんだか過去作と趣が異なっています。
 (普通の人間の)殺人鬼の家来みたいになっちゃってます。撃たれても死なないとか、ミュータントらしさもあまり押し出されていません。異能&異様な不気味さがあんまり感じられなくて残念なのだ。
 
 まぁまぁ、酷すぎるゴアなシーンは健在。自分の内臓を喰わせちゃったりします。
 
 けど、やっぱ3人組の暴れ方がイマイチなのです。圧倒的に理不尽な「力」が描ききれていない。
 肝心の人肉お食事シーンが無くなったのもダメですな。
 
 ストーリーも全然意外性がない。ただただ順番に殺されるだけ。
 せめて最後に殺人鬼の男を裏切って殺しちゃうとかすれば、また違った感想になったかも。
 何がダメって、舞台が「森」じゃなくて「町」になってるし。
 
 
 オープニングは、切り落とされた手でスタート。これはちょっと酷くて好かったけど。