ここ数日で読んだ4冊

 「ヘタウマ文化論」

ヘタウマ文化論 (岩波新書)

ヘタウマ文化論 (岩波新書)

 日本文化を席巻するヘタウマ現象を嘆きつつも、ヘタウマのキーマンを振り返りながら懐かしげに語る。あまり「文化」を論じてはいないけど、タモリの分析なんか面白くって好し。
 しかし、巷に溢れるヘタウマへの批判から始まるも、気付けばヘタウマの素敵さを語ってて、結局何が言いたかったの、という読後感が残る。
 
 「幻想怪奇短篇集」
澁澤龍彦訳 幻想怪奇短篇集 (河出文庫)

澁澤龍彦訳 幻想怪奇短篇集 (河出文庫)

 フランス幻想小説な短編集、というよりも澁澤龍彦が訳した作品集という感があり。幽霊ものなど怪奇ホラー中心のセレクションながら、どこか小洒落たブラック・ユーモアが好いね。
 目玉はトロワイヤ「共同墓地 - ふらんす怪談」全編が収録されてること。特に「恋のカメレオン」とか、オチが見えててもそこに至るまでの諧謔さが絶妙です。
 
 「スピンク合財帖」
スピンク合財帖

スピンク合財帖

 犬視点で町田家の日常を語る、スピンク日記の続編。犬、可愛いし、主人ポチの奇矯な生き様も面白すぎる。
 
 「謎解きはディナーのあとで 3」
謎解きはディナーのあとで 3

謎解きはディナーのあとで 3

 ミステリとしてはまぁアレなんだけど、しかしまぁキャラたちの会話部分の面白さで最後まで読ませます。