第14回セレクト合戦 勝手にレビュー めんちかつさん編

 本日レビューは、めんちかつさん。
 めんちかつさんの裏テーマは「ライヴ」。すべての曲をライヴ盤から集められているため、基本的に共通した空気感があって、異ジャンルの曲間であってもまとまりがあります。まるで、架空のライヴ・イベントに参加しているかのような気分になるセレクトです。
 
 実は僕はライヴ盤があまり好きではなくて、滅多に買うことがありません。けれど、たまにはライヴ盤で臨場感を楽しむのもいいかなぁ、と思いましたよ。とても「楽しい」セレクトでしたので。
 
 収録されている曲目は、
 01. Majiで恋する5秒前 / 広末涼子
 02. Pao~ de mel / Zeze di Camargo & Luciano
 03. Panis et Circeses / Marisa Monte
 04. Cerebro Eletronico / Gilberto Gil
 05. 新しいシャツ / 大貫妙子
 06. Imagine / John Lennon
 07. 黒い蟻の生活 / GONTITI
 08. Carta ao Tom〜Carta do Tom / Toquinho e Vinicius〜Tom
 09. 皆笑った / ピチカート・ファイヴ
 10. 市民プール / カーネーション
 11. 25歳の女は / 鈴木祥子
 12. walking in the rhythm / フィッシュマンズ
 13. walk on the way of life / 矢野顕子
 
 (01) は、この曲をリリースした頃の広末は大好きでした。ウキウキなリズムとホーンが心地良くて、とりあえず盛り上がってきましたよー。
 (02) は、Sertanejaというジャンルのブラジル音楽とのこと。哀愁たっぷりのギターのフレーズはスパニッシュな、アットホームで大合唱な観客のノリは日本のフォークコンサートのような印象を受けました。
 (03) は、全くブラジルぽくないイントロがなんだか凄いです。アジア音楽に影響を受けたヨーロピアン・ポップスて感じがします。リズムが早まる部分でのヴォーカルが浮き上がる穏やかな躍動感がいいですね。
 (04) は、どこを向いているのか分からないファンキーさがカッコ良いです。『サー・デューク』の引用も最高。
 (05) は、アコギのみのシンプルな演奏でのヴァージョン。儚げながらも潤いのある歌声が素晴らしいです。
 (06) は、いきなりの大御所、しかもギターでの弾き語り。ギターで聴くとかなり印象が変わりますね。
 (07) は、13曲なのはなぜ?と思ってたら、この曲は「応援歌」とのこと。オモチャ箱的な彩りが面白いです。
 (08) は、ボサ先達の共演。後半は前半の替え歌だそうで、観客の楽しげな笑い声がいいですねー。全く意味分かりませんが、こちらも楽しい気分になれます。
 (09) は、クールで小粋なジャズ調のヴァージョン。ピアノ主体のシンプルな演奏とキュートな歌声との相性も抜群。
 (10) は、めんちかつさん定番のカーネーション。穏やかな演奏と歌なんですが、その控えめなリズムからもギターからも、そして歌声からも熱い空気が伝わってくるのが不思議です。
 (11) は、これも穏やかなようで熱いグルーヴ感がいいですね。じんわり響くエレピの音色からなる浮遊感が好きなタイプです。
 (12) は、ぼんやりと重いダブが素敵な曲。不透明なフワフワ感がいいですねー。
 (13) は、超豪華メンバーによるライヴ。コーラスの山下達郎吉田美奈子が2人で歌う箇所は鳥肌ものです。ちなみに、(12)と(13)の2枚のみが手持ちでした。
 
 ↓めんちかつさん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/nota10/20051218