第14回セレクト合戦 勝手にレビュー SHINODAさん編
本日のレビューは、SHINODAさん。
SHINODAさんも完全に和モノ路線のセレクトです。それにしても、今回は和モノで統一されている方が多いですね。
僕は1968年生まれなんですが、SHINODAさんのセレクトはその前後にリリースされた曲で固められてます。僕にとってはリアルタイムで経験しているようで経験していない微妙な曲ばかり。
有名曲も多いため「紅白」というテーマらしい選曲ではあるものの、どこか胡散臭いモンドな香りが漂ってくるような印象を強く受けました。外国映画に出てくるような、異国情緒たっぷりのエキゾチック・ジャパンな雰囲気。
収録されている曲目は、
01. 真夏の出来事 / 平山三紀
02. クールな恋 / ザ・ゴールデン・カップス
03. 海の底でうたう唄 / モコ・ビーバー・オリーブ
04. 知床旅情 / シュリークス
05. 涙の太陽 / エミー・ジャクソン
06. 別れても好きな人 / パープル・シャドウズ
07. 美しい誤解 / トワ・エ・モア
08. あなたが欲しい / ザ・ハプニングス・フォー
09. ミニ・ミニ・ロック / 木の実ナナ
10. 水虫の唄 / ザ・ズートルビー
11. 花の首飾り / 伊東きよ子&ザ・ハプニングス・フォー
12. 自由に歩いて愛して / PYG
(01) は、筒美京平作のヒット曲らしいですが知りませんでした。イントロのリズムがカッコ良いですね。ハスキーでやる気の無い歌声がキャッチーなメロディを辿るのもなんだか面白い。
(02) は、チャーミングなGSだと思ってる矢先に、狂ったように鳴り響くファズ・ギターがなんだか凄いですね。。
(03) は、タイトルが素晴らしい曲ですが、ボサっぽいリズムにソッと響いているギターとか、アレンジがなかなか好いですね。ちょっぴりエキゾなハーモニーには微妙な違和感を覚えます。
(04) は、これもまたボサ系のリズムで。クセのないハーモニーがとても爽やか。
(05) は、英語でのカヴァー。無理矢理なサーフ・ロックさが微笑ましい。小刻みにリズムを刻むベースがカッコ良いです。
(06) は、ロス・インディオスのヒットで有名な曲ですが、これがオリジナルだとのこと。知りませんでした。サビ部分「別れても〜」の「も」の発音がとてもユニークで素敵。
(07) は、柔らかなボサ歌謡で、こりゃもうイントロからグッときました。ラストの「バー、バー」コーラスとか、こういうの好みなんですよー。
(08) は、荘厳に奏でられるパイプオルガン(?)の音色と、大袈裟な歌声とのギャップが凄いことになってますね。
(09) は、チップマンクスな歌声がもう最高。音自体は結構控えめなのに、その虫声系な歌声が引っ張るグルーヴィさが素敵すぎます。締めの台詞も胸キュンもの。
(10) は、ユーモアたっぷりの歌詞しか記憶にありませんでしたが、改めてじっくり聴くとアレンジの素晴らしさに驚きました。特にリズム。ピチカート・ファイヴとかがよく使ってたリズムのパターンと一緒じゃないですか。
(11) は、GS名曲をムーディにカヴァー。とてもラウンジーです。
(12) は、ジュリーやショーケンなどで結成されたGS末期のスーパーグループ。本格的なロック志向を反映した音作りに軽い驚き。かなりファンキー・ロックしてますね。