第18回セレクト合戦 勝手にレビュー めんちかつさん編
arch records にて、7インチ・シングルのバーゲンをやっています。1枚300円から500円。
http://www.arch-records.com/
7インチというメディアが大好きなので、ついつい大量購入してしまいました。
さて、本日はめんちかつさんのセレクト感想です。
めんちかつさんならライヴを中心としたホットな選曲ではなかろうかと予想していたのですが、ほんのり温まるような楽曲が中心でやや意外でした。
全体を通じて「楽しい」雰囲気に溢れているところに、めんちかつさんらしさを感じました。
日本語詞の数曲から、てっきり裏テーマは「食事」だと思ってましたが、「愛」が中心だったのですね(笑)
収録されている曲目は、
01. Funny (But I Still Love You) / Alex Chilton
02. Mana's roux #2 / Warehouseと柳原
03. At Home / lovejoy
04. 野菜スープのうた / Hazel Nuts Chocolate
05. Chinese Soup / 原田知世
06. 幸せのエプロン / ヒゲの未亡人
07. Smile Please / Stevie Wonder
08. 庭の木 / キセル
09. ヘヴン / Carnation
10. Walk Of Life / Dire Straits
11. Ka Uluwehi O Ke Kai / Hapa
12. 謹賀新年 / 種ともこ
曲目ごとの感想です。
(01) は、穏やかな曲調に熱い思いを語った歌。淡々とした語りが逆に熱い。
(02) は、シンプルでジャジーな味付けがカッコ良い。「あたたか」といえば、スライド・ギターを思い浮かべる方が多いんですねー。自分には無かった発想なので感慨深いです。
(03) は、元アーント・サリーのbikkeのバンドですって。20年以上前にはアーント・サリー狂だったのに、全然知りませんでしたよ。言われてみれば、「ばんごーはん」が「すべて売りものー」と被ったりして。さて、タイトルどおり穏やか暖かな曲で、「ばんごーはん」て繰り返しが耳について離れないくらいキャッチー。
(04) は、とってもキュートな宅録ポップ。「へなちょこ」って名前もまた素敵で、へなちょこポップ・ファンの心はわしづかみにされました。
(05) は、原田知世の歌唱の素晴らしさを改めて思い知った逸品です。「煮込んでしまえばー」のとことか、凄い!と思いましたよ。
(06) は、インチキ臭いノスタルジックさが最高ですね。昭和歌謡のポップさの一番いいところを継承して純化したような音。歌声も大好きです。
(07) は、アーバンなメロウさが素敵。僕が「あたたか」と聞いて最初に浮かんだ楽器はエレピでした。
(08) は、つんのめるようなリズムが気になって気になって。テルミン(のこぎり?)の音で持ち上げられるフワフワ感も素晴らしい。
(09) は、フィードバック・ノイズの轟音が生み出す浮遊感がもう最高。ジザメリ、マイブラ世代にはグッとくる音で、やっぱこういうの好きだなぁ。
(10) は、カヴァーかと思ってたらご本人でした。当時はMTV勃興期で深夜にPVを垂れ流し続ける番組とかがあって、中学生だった僕は眠い目をこすりながら見ていました。
(11) は、フォーキー・ハワイアン名盤より。哀しさを内に秘めた、爽やかなハッピーさがとても心地良く響きます。
(12) は、同じ大学卒の人なんですが、あんまり聴いたことがありません。すいません。少々のテクノ・ポップ加減がとてもいい塩梅ですね。改めて、おめでとうございます!
ちなみに手持ちは(05)(06)(07)(11)、特にお気に入りは(09)です。
- アーティスト: カーネーション,直枝政太郎,上田ケンヂ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1999/02/10
- メディア: CD
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↓めんちかつさん本人の解説はこちら
http://d.hatena.ne.jp/nota10/20080122