第18回セレクト合戦 勝手にレビュー keiさん編

 早いもので、セレクト合戦に参加してもう5年目になるのですが、そのおかげで自分の聴く音楽の幅がすっごく広がったと思います。
 嗜好の傾きでいえばショック太郎さんや風来坊さんなどの影響が最も色濃いのですが、それ以上に、それまで苦手だった音楽を克服(?)できていった点も自分にとっては大きい。
 例えば、サザン・ロックやディープ・ソウルなどの泥臭系な音楽。
 すっごい苦手だったんですけど、セレクト合戦から耳に馴染んでいくうちに、その泥臭い中に洗練された感性を感じるようになり、いつの間にやらすっかり普通に聴けるようになってしまいました。
 
 さて、本日はkeiさんのセレクト感想です。
 まずはお手製のジャケに感激。間違いなくジャケ大賞ですね!
 そして中身はカントリーやブルースなど、もともと僕の苦手ジャンルな南部の香りあふれる選曲が中心です。
 でも、例えば3曲目のとか、実はすっごい繊細なアレンジが施されているんですねー。モロに泥臭系なラスト曲でも、やっぱり繊細さが音の隙間に詰まっているようで。
 都会派(笑)の僕も、その温かさを楽しめるセレクトでした。
 
 収録されている曲目は、
 01. Freight Train / タジ・マハール
 02. フィドリン・アラウンド / チェット・アトキンス
 03. Drifter / Grinderswitch
 04. Ace In The Hole / マイク・フィニガン
 05. 演奏旅行 / 丸山圭子
 06. 青春サイクリング / 徳武弘文
 07. Roly Poly / アスリープ・アット・ザ・ホイール&ディクシー・チックス
 08. SUNDAY MORNING / ACID HOUSE KINGS
 09. Here Comes The Sun 〜 The Two Of Us / デニー・ドハティ
 10. セロリ / 山崎まさよし
 11. Hometown Blues / スティーヴ・アール
 12. Make It Throug The Night / ボビー・ウィットロック
 
 曲目ごとの感想です。
 (01) は、ファンキーな吟遊詩人でスタート。アメリカ大陸をガタゴトと走る列車を想起させる音と声ですが、微妙にカリビアンなテイストがとてもユニークですね。
 (02) は、ご機嫌なセッションですね。あたたか(熱いんじゃなくて)なハーモニカの音色、ジェントルなギターの響きが素敵です。
 (03) は、モロにサザン・ロックなバンドのようですが、どことなくウェスト・コースト風の穏やかなアレンジが好いですねー。コーラスとか。
 (04) は、これもウキウキしたライヴ感あふれる曲。楽しげに演奏している様子が目の前に浮かんでくるよう。
 (05) は、イントロからは想像外の日本語(しかも女性ヴォーカル)が聴こえてきてビックリ。
 (06) は、ナッシュビルな『青春サイクリング』カヴァー。全然分かりませんでしたが、ヴォーカルは南こうせつ高野寛→BIGINとリレーしてるんですって。軽快なノリにウキウキと身も心も弾みます!
 (07) は、そのままノリを継続、この流れがいいですねー。歌声もとってもポップです。
 (08) は、ボッサ風なリズムにきらめきギター、いきなりの青春ギター・ポップに驚きました。とっても美しい曲ですねー。
 (09) は、ママス&パパスの人のビートルズ・カヴァー。のんびりファンキーなアレンジが温かい。
 (10) は、ん、レゲエ?と思ったら、こんな有名曲でした。いや、カッコ良いです。
 (11) は、穏やかなホットさに満ちたライヴですね。適度に暑い。
 (12) は、暑ーいブルースで締めくくり。暑苦しいようですが、でもピアノとかは繊細ですねー。
 
 ちなみに手持ちは無し、特にお気に入りは(06)です。
 

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 そういえば、デニー・ドハティって去年亡くなったんでしたよね。などと温かくなくなることを言ったりして。
 
 ↓keiさん本人の解説はこちら
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=696070881&owner_id=293909