第18回セレクト合戦 勝手にレビュー ankoroさん編
本日はankoroさんのセレクト感想です。
もしも目隠しをして皆さんのセレクトを聴いたとして、確実に誰のだか分かる自信のある方が3名います。
めんちかつさんと、trippyさん、そしてankoroさん。
前者2名は選曲センスに特色があるんですけど、ankoroさんは曲の並び順や構成に特色がありますね。曲ではなくて構成だけで独自性を発揮するなんて、これは凄いことだなぁと思ってます。
特にいつも驚かされるのは、同じアーティストを何曲も入れること。これって、大抵のセレクターの方は禁じ手にしてるんじゃないでしょうか。
今回はジャズからゴスペルへの流れ。楽曲もいいんですけど、やはり曲の並べセンスが異彩を放っていますね。
収録されている曲目は、
01. HAPPY NEW YEAR / ジョニー・マイヤーズ、カーリー・ムーア&クラウンズ
02. Yellow Ribbon / Atons
03. Golden Circle #317 / テリー・キャリアー
04. Duke Ellington's Sound Of Love - (with Jackie Paris)/ Charles Mingus
05. Hora Decubitus / Charles Mingus
06. Second Line / Wynton Marsalis
07. gettin it together(featuring lyrics born) / Tommy Guerrero
08. (I Can't Get No) Satisfaction / Jimmy Smith
09. グレート・チェンジ・イン・ミー / クリスチャン・タバナクル・バプティスト・チャーチ合唱団, マセオ・ウッズ
10. Garden of Prayer / Max Roach with The J.C. White Singers
11. I'm Gonna Build on That Shore / Sam Cooke with the Soul Stirrers
12. Old Folks / Kenny Dorham
曲目ごとの感想です。
(01) は、まずはニュー・オーリンズなクリスマス・ソングでスタート。意外でしょうが、このアルバム持ってます。
(02) は、野暮ったいジャジー・ソウルから突然の超高速な展開。お馴染みなメロディまで飛び出したり、微妙なファニーさが素敵です。
(03) は、シンプルなフォーキー・ソウル。ハート・ウォーミングな歌声です。
(04) は、ジャズを聴かないのでミンガスももちろん未聴。難しそうなイメージの人でしたが、これはムーディでとっつきやすい。
(05) は、続いてミンガス。イントロからベースはご機嫌、ホーンの絡みも盛り上がります。
(06) は、ドンドコしたリズムもノリノリな掛け声も、ハッピーなパーティ的ライヴ感がいいですねー。
(07) は、ここでいきなりのトミー・ゲレロ。アシッドなグルーヴ感を生むベースのうねりがカッコ良い。でもなんかファニーなんですよ。
(08) は、オルガン・ジャズなカヴァー、だけじゃなくて、鼻歌、というか唸っているだけみたいな間の抜けた歌声がなんとも素敵ですね。
(09) は、高速なテンポでたたみかけるゴスペル。いつまでも止まない勢いに降参状態です。これはカッコ良い! フラワー・フィーリングなコーラスもまた素敵。
(10) は、落ち着いたゴスペルでクール・ダウンというところでしょうか。
(11) は、溌剌とした歌声の重なりにほんわりポカポカという感じで。
(12) は、ラストは穏やかなジャズで。何か分からない何かが優しいような音で、これはまさに温まる音楽でした。
ちなみに手持ちは(01)、特にお気に入りは(08)です。
Got My Mojo Workin / Hoochie Cooche Man
- アーティスト: Jimmy Smith
- 出版社/メーカー: Polygram Records
- 発売日: 1997/02/25
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↓ankoroさん本人の解説はこちら
http://d.hatena.ne.jp/ankoro/20080124