第19回セレクト合戦 勝手にレビュー きよさん編

 では、皆さんのセレクトの感想を書いていきます。
 まず最初は、きよさんのから。
 ジャケがaiko『かぶとむし』だったので、まさかaikoのベスト!とか思って聴いたら、ビートルズのカヴァー・セレクトだったのでした。
 ビートルズをこのテーマに選ぶというのは、ある意味、すっごく勇気の必要なことじゃないかと思います。きよさんの自信の表れを感じますね。
 もちろん、内容も納得のモノばかりです。前半はモロに好みですが、10曲目以降の流れにもグッときましたよ。
 
 収録されている曲目は、
 01. YOU CAN'T DO THAT / NILSSON
 02. I'M LEAVING HOME / KATHY McCORD
 03. I WILL / HEAVEN BOUND
 04. HERE, THERE AND EVERYWHERE / THE FOUR KING COUSINS
 05. PENNY LANE / KENNY RANKIN
 06. WHEN I'M 64 / JOHN PIZZARELLI
 07. NORWEGIAN WOOD / BOB DOROUGH
 08. PAPERBACK WRITER / HERB PEDERSEN
 09. HELP / MICHAEL STANLEY
 10. I'VE JUST SEEN A FACE / WORD 6
 11. IN MY LIFE / JULIE
 12. BLACK BIRD / MARK HENLEY
 
 曲目ごとの感想です。
 (01) は、コーラスや間奏にビートルズの他曲が散りばめられている面白い作品。パッと聴くと荒削りな印象を受ける演奏も、実は非常に凝った作りをしていて、さすがポップ職人!という驚きを感じますね。
 (02) は、アシッドなテイストのフォーキーなカヴァー。とても美しいんですけど、なんかちょっとピリッと緊張感のある空気がまた素敵です。
 (03) は、とってもキュートにソフト・ロッキンなカヴァー。この曲を選んで、ヘタウマな女性ヴォーカルも見事にハマってますね。
 (04) は、内容以上にジャケが大好きな盤です。洒落たアレンジもジャケどおりの印象。
 (05) は、軽くラテン、ボッサ調のアレンジも秀逸だし、力の抜けたスキャットもいいですねー。
 (06) は、小粋にヒップなジャズ・カヴァーで、ちょっと気持ちも切り替わりました。
 (07) は、歌声もいいですけど、ピアノの硬質なグルーヴィさが素晴らしいですね。前曲からのジャズな魅力も一気に加速。
 (08) は、ここでいきなりカントリー・ロックに。原曲とのあまりの雰囲気の違いに溜息。
 (09) は、ライトにロックしてる大仰なアレンジが微妙なところです。きよさんの解説にフィニルさんが苦手と書いてますが、うーむ、正直僕もちょっと苦手かな。
 (10) は、カナダのマイナー・バンドとのこと。段々こういう音が好きになってきたのは、間違いなくきよさんセレクトの影響でしょう。
 (11) は、これまたマイナーなフォーキー・アルバムですって。シンプルながら魅力溢れる素敵なカヴァーで、これが一番のお気に入りでした。でも、入手は困難なのかな。
 (12) は、ラストを飾るにふさわしい素敵な弾き語り。「RIVERSONG」はきよさんに触発されて買ったんですけど、こんな盤もリリースされているんですね。
 
 ちなみに手持ちは(01)(03)(04)(05)、特にお気に入りは(02)(11)です。
 
 ↓きよさん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/addsomemusic/20080522