本日の1枚 Seventh Dawn

 Seventh Dawn / Sunrise (CD)

SUNRISE (+4)

SUNRISE (+4)

 
 「バシュティ・バニヤン・タイプの女性ボーカルをフィーチャーした米国のフォーク・バンド」というレコ屋の謳い文句を見て、迷わず購入した1枚。
 Bella Terra からの再発で、オリジナルは1976年に FANTASY WORLDS UNLIMITEDってレーベルから、200枚のみの限定プレスでリリースされたそうです。
 
 男性3人女性1人の4人組。女性ヴォーカル、アンの透き通った歌声は可憐でかつ気品があり、キュートさと美しさがとても魅力的です。
 そんなアンのヴォーカルを堪能できるフォーク・ソング『Robin』で始まります。この曲はアンが14歳のときに作曲したそうで、アコギと歌声を中心としたシンプルでスルメ的味わいの逸品。
 
 で、アルバム全体への期待が高まるなか、2曲目以降を聴いて、アレレ。
 安物の宗教映画のサントラのような音楽が続きます。ボワワーンと珍妙な盛り上がりを要請するシンセなど、なんとも味の無い楽曲。
 さらに、いなたい男性ヴォーカルにヘンテコなエフェクトをかけたり。うーむ。
 実はそんな男性ヴォーカルの曲がこのアルバムの半分以上を占めているのでした。がっかり。
 
 けれども、先述の女性ヴォーカルが聴ける素敵なフォーク・ソングはトータル4曲収録。そのためだけにも買ってよかったかな。
 可憐な歌声が穏やかに語りかける『Sunrise』、英国的な味わいの『Orbs』とか、今後もずっと聴いていけそうな曲。
 
 がっかりした男性ヴォーカルの曲も、中盤以降ではカントリーやフォーク・ロックなものが続き、アルバムとしてはまあまあいい感じに収束していきます。
 良盤、というよりは珍盤に該当しそうなアルバムでした。
 
 
 Seventh Dawn / Earth's Lullaby