本日の1本 ゾンビリアン

 ゾンビリアン

ゾンビリアン [DVD]

ゾンビリアン [DVD]

 
 隕石の落下後を機にゾンビ化した人間が現れ、次々と人々を襲い始める。軍基地に逃げ込んだ主人公たちは、いかれた宗教家やポルノ女優、ゲイの男など、ちょいとクセのある奴等と共に、ゾンビとの闘いを始める、、、というストーリーです。
 
 タイトルですぐに分かるように、ゾンビ的な要素とエイリアン的な要素を掛け合わせた(つもりの)作品です。
 医師の心得のある主人公が、ゾンビに噛まれてもゾンビにならないのはなぜか調べたら、実はゾンビはエイリアンに寄生されていることが分かる。そして噛まれてゾンビになる者とならない者の違いは、、、とか、一応ストーリーに軸があるんですね。
 基本は低予算のC級ホラーなんだけど、意外にきっちりした脚本に好感がもてました。
 ゾンビ映画特有のグロいシーンもすっごく少ないんですけど、最後までちゃんと見ようと思ってしまいました。
 
 特撮などに金をかけられない分、設定がなかなか凝ってます。
 前述のとおり、登場人物はいかれた宗教家やポルノ女優やゲイとか、コメディ路線ギリギリの設定。それでも、バカっぽくならずに各キャラを活かした展開を進めてるのはなかなか好いですよ。
 
 エイリアン(?)に寄生された男性はチン○ンが腐って落ちてしまう、とかバカな設定も、「面白いだろう」的な嫌味がなくていい感じ。
 動かないエイリアン(?)の張りぼて相手に大立ち回りを演じてるのにはまぁ失笑してしまいますが、それでもきちんとした映画を撮ろうという心意気は伝わってきます。
 
 ま、いろいろ褒めましたが所詮は低予算のC級ホラー。普通のホラー好きにもクソ映画好きにも、どっちにも薦められそうにない中途半端さが残ります。
 やっぱ、ゾンビ映画は血がドバドバ出たり、内臓ぐっちょりしたシーンとかが無いとね!