本日の1枚 PSAPP
PSAPP / The Camel's Back (CD)
- アーティスト: Psapp
- 出版社/メーカー: Hostess
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: CD
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ロンドンのトイ・エレクトロニカ・ポップなデュオ、3枚目のアルバムです。
これまではとてもラブリーなキュート・エレクトロニカという印象があったのですが、この新作では哀愁の溢れるトイ・エレクトロニカという趣に変わっています。
80's風のニュー・ウェーヴな感触。それもフレンチな。
カラフルなキュートさが失われてしまったことは残念ですが、トイ楽器などを活かしたコミカルさなんかは前作以上で、これはこれで面白い方向かもしれません。
気負いのない女性ヴォーカルも魅力的ですし。
メランコリックなメロディとドリーミーなアレンジ、ちょいと実験的な仕掛けなんかもまぁいい感じです。
と褒めてみましたが、やっぱり前作までのラヴリーさが恋しい!
まずは1曲目の『I Want That』で、アレって思っちゃいました。安っぽいガレージ・ロックな曲調で、思わず違うヤツかけたのかとCDを取り出してしまいました。
『Part Like Waves』や『Fickle Ghost』とかは、なんというかトイ・ポップなステレオラブというような音で、佳曲なんだけど新鮮さがあまり感じられませんな。
『The Monster Song』は、懐かしげなメロディとキュートな音作りが好し。
『Somewhere There Is A Record Of Our Actions』は、フレンチ・ニューウェーヴな楽曲。とけてしまいそうなドリーミーさが心地良く響きます。
『Marshrat』は、トイ楽器で奏でるリズムがとてもラブリーですが、曲はなんだか哀しげでメランコリック。
『Homicide』は、グリッチ音をコミカルに使ったトイ・エレクトロニカが、古いジャズ風に変化していくアレンジが素敵。
PSAPP / The Monster Song