本日の1本 ドラゴン・キングダム

 ドラゴン・キングダム

 
 米国ボストンのカンフー・マニアの高校生ジェイソンは、脅されて中華街の質屋を襲撃する手引きをさせられる。そこで、老店主から金の棒を渡され、持ち主へ返すよう頼まれる。気を失った彼が目を覚ますと、そこは古代の中国であった。彼が預かったモノは如意棒で、石に変えられた孫悟空に送り届ける旅が始まる、、、というストーリーです。
 
 てのを読んだだけで、どんなに内容のない物語なのかは想像できると思いますが、おそらくこの映画を観てる人は、ストーリーなんて全くどうでもいいはず。
 実はこの映画、ジャッキー・チェンジェット・リーが初共演したカンフー映画なんですよね。2008年公開の米国映画。
 
 もう20数年前になりますが、僕は、ブルース・リーではピンとこなかったカンフー映画に、小学生のときにジャッキーの「蛇拳」で目覚め、さらに中学生のときにジェット・リーの「少林寺」ですっかり魅了されました。
 以降の華々しい活躍には逆に引きぎみではありましたが、やっぱりこの2人は特別な存在でして、きっと同じように思ってるカンフー・ファンの方は多いはず。
 だからその2人が拳を混じ合わせてるだけで、もう胸キュンものなんです。
 
 前述のとおり、ストーリーそのものは激ショボですが、随所にカンフー映画に対するマニアぶりが散りばめられてるんです。
 特に、酔拳の達人のジャッキーが主人公に蛇拳なんかをトレーニングしてるとことか、もうたまんないですね。
 
 メインの格闘シーンでは、ワイヤーやCGを使って、ゴージャスな映像処理を施してるんですけど、そいつは逆に興ざめ。
 やっぱ、ジャッキーとジェット・リーが普通に闘う中盤のシーンが、この映画では一番の見所でしょうね。
 
 
 普通の映画ファンには全く薦められませんが、「蛇拳」や「少林寺」を観て青春時代を過ごした野郎どもには、絶対に見逃せない作品です。
 
 ちなみに、DVDは日本語吹き替えで鑑賞しました。
 ジャッキーの声は石丸博也じゃなきゃ盛り上がんないのだ!