本日の1枚 microstar
microstar / マイクロスター・アルバム (CD)
- アーティスト: マイクロスター,microstar
- 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: CD
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フィル・スペクターとバート・バカラックと80'sテクノ・ポップの素敵な出会い、とか書いてあったので試聴もせずに購入しちゃった盤。
あんまりテクノ・ポップな印象はありませんでしたが、マイクロスターはナイスミュージックの人のユニットとのこと。
Perfume以降、ピコピコすることが大いに盛り上がってきた世相に背を向け、あえて王道ポップスに向かってるところがいいですね。
まず誰もが指摘するように、ウォール・オブ・サウンド的なものを感じますね。どどーんとサウンドに厚みがあるわけではないんですが、何かこうゴージャスな雰囲気があるんですよ。
暑苦しくない、とっても心地良いゴージャスさ。
チラッと聴くと90's渋谷系な印象を受けますが、そういうのの原点たるソフト・ロックやシティ・ポップへのこだわりがビシバシ。
また、'70年代の歌謡曲、和ものポップス的なものも強く感じました。
飯泉裕子のヴォーカルは、それ程キュートでもなくのっぺりした歌声なんですけど、こういう普通にいいポップな曲調にはまっていますね。特に3、4曲目のような地味でいいメロディにはジャスト。
ホーンのアレンジがとにかく心地良い『フィーリン!』で幕を開け、ウォール・オブ・サウンドな『sweet song』に続き、甘いメロディが素敵な『魔法のドア』、そしてピチカート『優しい木曜日』的な『ルミナス ルミナス』。この怒涛の流れのポップさがもうたまんないですね。
きらめきライトメロウな『ドライブ』を挟み、王道ガール・ポップな『doo-da-loo』、同じくリズム感がキュートな『lovey dovey』。
さらに『girls are all alone』からラストに向かっては、普通にグッとくるいいメロディの曲が続きます。特に『東京の空から』は、昔の歌謡曲はこうだったよなぁとか思ったりしてしまう、普通に胸を打つメロディと歌詞が素敵。ラストのハッピーなギター・ポップ『モーターサイクルボーイ』でも締め括りも好し。
これだ!てな強烈な曲はないのですが、どの曲もメロディが良くってアレンジのクオリティも高くって、何度でもリピートして聴いていたくなるアルバムです。