本日の1枚 Santana

 Santana / Welcome (LP)

Welcome

Welcome

 
 1973年にリリースされた5枚目のアルバム。
 ジャズ・ロック路線の延長上にあり、マハヴィシュヌ・オーケストラジョン・マクラフリンが参加したりしています。ヴォーカルとしてレオン・トーマスフローラ・プリムも参加。
 
 カルロスがヒンズー教に傾倒していた時期に制作されたアルバムのためか、全編が宗教的なスピリチュアルさに包まれています、いい意味でね。
 土着的なリズムに煌めくエレピなどの音色、そして穏やかな歌声。それらがすべて相俟って浮遊するグルーヴィさは、アフロ・ジャズ系のディープ・ハウスが好きだった僕にはとても魅惑的に思えました。
 
 ちなみに、ギターをギュンギュン弾きまくる曲がちょっと苦手な僕にとっては、サンタナ史上で最も好きなアルバムなのです。(それならサンタナなんて聴くな、と言われそうですが・・・)
 
 お気に入りはヴォーカルにレオン・トーマスを迎えたA面の2曲。『Love, Devotion And Surrender』は、軽やかなパーカッションとエレピに男女の掛け合いヴォーカルが素敵なライトなメロウ・ラテン・ソウル。『When I Look Into Your Eyes』は爽やかフリー・ソウルな味わいで、メロウ・ブリージンな風の中から湧き上がるグルーヴィさにしびれます。
 
 ヴォーカルにフローラ・プリムを迎えた『Yours Is The Light』は、浮遊感のあるブラジリアン・フュージョンな演奏に、彼女の高音スキャットが舞い上がります。
 ジョン・マクラフリンと延々ギターを重奏する『Flame-Sky』は、やっぱりちょっと苦手。
 
 
 Love, Devotion And Surrender
 
 
 Yours Is The Light