本日の1本 ゾンビ2009
ゾンビ2009
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: DVD
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ゾンビいっぱいの孤島に漂着したシャロンは、脱出後漂流中に奇跡的に救出される。その島を発見した巨大企業に懇願され、ソルジャー部隊と共に島に向かったシャロンが見たものは、、、というストーリーです。
まず特筆すべきは、これ、ブルーノ・マッティの監督作品なのです。あの「サンゲリア2」や「食人族3」のブルーノ・マッティですよ!
なのでもう、まさにC級ホラーという趣の作品です。もちろんそりゃもうどうしようもないくらい酷い作品なのですが、それ故に発するモンドな魅力がクズ映画ファンにはたまらない。
まず、ストーリーが酷い。バイオハザード系のゾンビ映画の基本パターンをなぞりながらも、実は「エイリアン2」をパクりまくってます。話の展開や構図、さらには台詞までも。
そして、映像が酷い。結構メイクなんかは凝ってるんですけど、ビデオカメラ丸出しの映像がどうもねー。全然臨場感が無いのですよ。
さらに、出演者の演技が酷い。素人をかき集めた集団としか思えないぞ。そもそも主人公のシャロンが不美人なのも大きなダメ要因である。
ただそんなチープさが、逆に愛らしい。
「エイリアン2」を観て感動して、俺もこんな映画を作りたい!って気持ちだけで突き進んでる監督の心情が窺えるのです。
女性にゾンビの子を孕ませるマシーンなんて、「エイリアン」への究極的な憧れを表したと推察されます。
「エイリアン」への究極的な憧れを表したと推察される、
増殖するゾンビの子供たち
そしてもちろん、グログロなショック・シーンが目白押しなのも素敵です。女性の裸体も意味無く連発だ!
裸体のゾンビ女性たち(なぜかアジア系ばかり)
ちなみにこの作品、ブルーノ・マッティの遺作となったそうです。彼のキャリアを締めくくるに相応しい最低レベルのクズ映画ですが、そこにはホラー映画への愛がこめられています(きっと)。