本日の1本 ワイルド・オブ・ザ・デッド

 ワイルド・オブ・ザ・デッド

 
 脱走兵のエルマーは田舎町のカウボーイとともに、保安官から金を奪って逃走する。ところがその町では、アパッチ族ジェロニモの呪いにより死者がゾンビ化していたのだ。エルマーたちがアパッチ族の女戦士に捕らえられた頃、彼らを追う保安官一行もゾンビと化してしまい、、、というストーリーです。
 
 「サウスパーク」の脚本家、グラスゴー・フィリップスが監督を務めています。西部劇+ゾンビな作品で、軽いコメディ・タッチでストーリーは展開していきます。
 なのでまぁホラー映画としての怖さなんかは全くないのですけど、ゾンビ映画のツボはきっちり押さえてあります。西部劇との相性も無理なく受け入れられますし、クズ映画だろうとの期待を裏切る意外な良作でした。
 
 意味なく乳を露出する女ゾンビがいたり・・・
 
 本作でのゾンビの特徴は、まずはゾンビ化した後も人間らしさを持ち続けること。保安官はゾンビになっても金を取り返すことを忘れません。意識だけでなく、身体能力も人間のままのようです。なんと、ゾンビも馬に乗るんですよ!
 それからもう1つ。銃で頭を撃たれても死なないこと。これは従来のゾンビ映画の概念を覆しますね、主人公たちも戸惑いを隠せません。
 
 これぐらいやらないとゾンビを倒せません・・・
 
 特撮などに派手さは無いのを補って余りあるほど、小粋な小ネタがいっぱいで、普通に楽しめる作品でした。ラストの展開も全くの予想外でしたし。
 
 ゾンビ親子が幸せそうにスキップしている微笑ましいエンディング