本日の1枚 M83

 M83 / Saturdays=Youth (CD)

Saturdays=Youth

Saturdays=Youth

 
 フランスのエレクトロ・シューゲイザーなユニット。2008年にリリースされた5枚目のアルバム。
 過去の作品ではマイブラ系な音作りをしてたりしたのですが、このアルバムではもうモロに1980年代のエレ・ポップに接近。
 煌くメランコリックなシンセの音色もギターの音色もとにかく甘くドリーミーで、80年代の4AD的な耽美感がなんとも懐かしげ。
 内省的な陰影や快楽を伴う混沌など、所謂「シューゲイザー」に分類される音楽にあるべきモノが欠けていますが、圧倒的に甘美な世界観は素敵に思えます。
 
 ロマンティックなシンセ音と甘いメロディの『Kim & Jessie』、まんま80'年代のニュー・オーダーなゴシック系ダンス・サウンドの『Couleurs』、中華風なメロディの『Up!』、フィードバック・ノイズがただただ心地良い『Highway Of Endless Dreams』や『Dark Moves Of Love』。
 お気に入りはキュートなウィスパー・ヴォーカルを前面に押し出した『Skin Of The Night』。キラキラと美しくドリーミーなサウンドは、まぁ単に80'sポップしてて目新しさは皆無なんですけど、その甘美さにウットリ聴き入ってしまいます。
 
 あと、ジャケは最高ですね!(特にドクロ・スーツの人が)
 
 
 Kim & Jessie