本日の1枚 Sequoiah

 Sequoiah / Sequoiah (CD)

セコイア

セコイア

 
 米国インデアナポリスの3人組、セコイアが同地の 700 West からリリースしたアルバム。
 バンド名はネイティブ・アメリカンの学者に由来しているそうですが、まずはもうインディアンなジャケがあまりに印象的ですね。
 内容は当然(?)ルーラルな雰囲気に満ちたカントリー・ロックなんですけど、非常に爽やかでソフトな耳ざわりの曲ばかり。泥臭系がちょっと苦手な僕にも魅惑的なフォーキー・サウンドなのです。
 また、ペダル・スティールやフィドルなどのアコースティック楽器以外に、シンセの音色をフィーチャーしてるとこなんかが、モンド・ミュージック・ファンからすると面白くてたまらない。
 上手く説明できませんが、いろんな意味で、すっごく「アメリカ」を感じるアルバムなのです。
 
 『Bo Jangles』カヴァーでの渋甘な歌声なんかも好いのですが、特にお気に入りは『When You Are Old』て曲。
 爽やかグルーヴィな演奏と優しい歌声が素敵で、適度な甘さや絶妙な逸品。フリー・ソウル的な視点から見ても名作ですよ。
 で、モンド的な視点をも満足させる『We're All Friends』も素晴らしい。普通にルーラル・ロックな曲の背後に、ビヨビヨしたシンセ音やエレキの音色が鳴り響く怪作です。
 
 長年の自分の音楽趣味を覆すような作品に出会えた喜びを感じておりますが、でもやっぱお気に入りの曲はいつもの自分の好みなんだなぁ。