本日の1冊 日本辺境論
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/16
- メディア: 新書
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内容よりもそのキャッチーさに惹かれてしまうのは、おそらく僕と同世代(プラス10歳くらい)の人たちではなかろうか。
端的にいえば、80年代にニューアカの洗礼を受け、90年代に知を見失い、00年代以降は全くついていけてない世代である。
内田氏のキャッチーな著作を読んでいると、自分はまだ本気を出せばついていける、と錯覚してしまうのですよ。
知的好奇心を刺激されてるような気分を味わえるけど、実は「ふむふむ」と共感、安心しているだけ。
そしてそれが、わかっていても止められない。
佐々木敦が「ニッポンの思想」の冒頭で内田樹を【賢者の教え】に分類しているのを読んだとき、「それは言わないでー」とか思っちゃいました。