本日の1本 コリン Love Of The Dead

コリン LOVE OF THE DEAD スペシャル・エディション [DVD]

コリン LOVE OF THE DEAD スペシャル・エディション [DVD]

 ゾンビで溢れかえるロンドン。コリンはゾンビに腕を噛まれ、そして自らもゾンビと化す。ロンドンを彷徨い歩くコリンは、、、というストーリーです。
 
 制作費がたったの7千円!てことで話題になった作品。出演者は全員ボランティア、ハンディカメラで撮影、パソコンで編集したんですって。
 と聞くと、よくあるチープでトホホなゾンビ映画を想像しちゃいますが、そうなってないんだ、これが。
 ゾンビの視点で、との前置きを聞いてましたが、視点というよりも1人(1体?)のゾンビの生き様(死に様?)を追いかけるドキュメンタリー風な作品。
 ゾンビの虚しさを描くことで、生前の恋愛、いや人生までもが虚しく描かれる。これは切ない、そして泣ける。
 まさか7千円で作られたゾンビ映画に涙してしまうとは。
 
 と、褒めておいてアレなんですが、ちょっと気に入らない点もあります。
 まずはねぇ、なんというか、いかにもアートしてる感性がどうにも鼻持ちならない。
 ほらほら俺センスいいでしょ、と語りかけてくるような映像は、寂寥感と美しさがまぁ確かに素晴らしいんだけど。
 
 
 あとはまぁ、ゾンビ映画なんだからやっぱ血みどろなシーンも観たいよな。内臓喰ったりとか。