本日の1枚 Lisa Miller

 Lisa Miller / Within Myself (CD)

Within Myself

Within Myself

 
 60年代後半にソフト・ロックなアルバム数枚をリリースして消滅した米国のカンタベリー・レーベル。その数枚の内の1枚がこれ、11歳の少女、リサ・ミラーのアルバムであります。
 11歳ってことで拙いキュートな歌声を期待したんだけど、聴いてみたらなかなかの歌唱力の持ち主で逆にちょっと残念。
 ジャケ写もどう見ても11歳には見えないよ。
 ロリ声ファンとしては残念ですが、あくまでも子供の領域の「上手い」歌声ではあります。結構耳に残る声です。
 
 で、楽曲はいかにもソフロ・ファン好みの音。モータウン的な躍動感のあるリズムに、カラフルにサイケ・ポップなアレンジが施されていたり。
 例えば冒頭のルル『To Sir With Love』のカヴァー。モータウン風に弾むリズムのポップさがいかにもソフロ・ファン好みな音で。ストリングスなどの流麗なアレンジも好し。もっとキュートに歌ってくれれば最高なんだけどなぁ。
 他にカヴァーでは、ジェファーソン・エアプレイン『White Rabbit』とビートルズ『Fool On The Hill』を取り上げています。
 特に後者はマーチ風なリズムでトイポップ系なアレンジで、こりゃキュートでいいわ。歌声もキュートでね。

 ピヨピヨした電子音から始まる『Mechanical Man』、シタールで始まりプログレ的に展開する『Utopia』など、凝ったアレンジがなかなかに素晴らしい。どれもポップだしね。
 そして、流麗なストリングスがどーんと押し寄せるイントロが素敵な『Love Is』、ややソウルフルながらソフロ系ガール・ポップな感触の『The Loneliest Christmas Tree』など、飽きずに聴き続けられる「普通に」素敵な曲にも大好感。
 
 一番のお気に入りは、ふにゃふにゃしたホーンの音色も心地良い『Be Like A Child』。囁くように歌うヴォーカルもちょいとキュートでいいな。
 なんかどこかで聴いた音だと記憶をたどったら、YAMP KOLT feat やくしまるえつこの『おひさまは太陽」に雰囲気よく似てるな。
 
 
 The Loneliest Christmas Tree