本日の１枚 Lumiere

　Lumiere / Kids (CD)

キッズ CD

　
　とりあえず僕は榊原香保里さんの歌声が好きなんです。なので彼女がヴォーカルとして参加している Lumiere のアルバムを聴いてみました。
　しかも「子供」をコンセプトにしたカヴァー集ということで、これはもうモロに好みだろうと期待して聴き始めると、あれれ？ なぜかグッとこないのでした。
　彼女の歌声は所謂ロリ声に分類されるんでしょうけど、ちょっとクセがあるので単純にキュートなだけなサウンドでは逆に浮いてしまうのでしょうか。Lamp や Minuano の音だと見事にヴォーカルがハマってるのになぁ。
　
　あと、例えばジャクソン５『ABC』のカヴァー、なんかこう薄っぺらい音のように思えてしまいます。チープさが中途半端なのかな、どうせならもっと思い切り８ビットな音のほうが好いかも。
　ボブ・ドローの『Three Is A Magic Number』も、ヴォーカルの良さだけで聴けるという感じで、ちょっと微妙だなぁ。
　『セサミ・ストリートのテーマ』やハンソン『MMMBop』なんかは、跳ねるようなリズムの曲調にキュートなシンセ音が合ってるかな。
　
　 気に入ったところでは、ダバダバ・スキャットなジャズ・アレンジが面白いKISSの『I Was Made For Lovin’ You』とか、トイ・ポップ度の高い『Linus & Lucy』とか。
　カヴァーでは、選曲の良さでブラディ・バンチ『I Just Want To Be Your Friend』が素敵。ボッサ・テイストのキュートなエレクトロ・ポップに。
　しかし、一番のお気に入りは、オリジナル曲の『Kids』でした。微妙に変化していくリズムもいいし、トイ楽器風なシンセの音色をおもちゃ箱なアレンジで聴かせるのも好し。何より歌声もハマっています。