本日の1本 ステイク・ランド
- 出版社/メーカー: トランスフォーマー
- 発売日: 2011/08/05
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
とりあえず最初に言っておこう。これ、とても素晴らしい良作であります。
当然お話の核はヴァンパイアとの闘いであるんですが、優れたヴァンパイア・ハンターに仕込まれながら2人で旅を続ける少年、というストーリー展開は完全にロードムーヴィ。
当然ながら少年の成長譚と見るべきですが、厳しい修業を積みながら成長していく様は、ある意味でカンフー映画的でもあります。ちょっと関係ないけど、優れたカンフー映画には「修業」が必須なのだ。
また、闘いの相手はヴァンパイアだけではなく、ヴァンパイアを信奉する狂信者集団が登場したりします。というか、ボスキャラはこっちだったりする。
で、その集団がとても素敵なんですよ。ボロ布をパンキッシュに纏った格好で暴力振るって好き放題。って、見た目も行動も「マッドマックス2」の敵キャラじゃないか。というか「北斗の拳」か。
空からヘリコプターでヴァンパイアを投下したり、やることも素晴らしいぞ。
また、特撮的に凝ったゴア・シーンはないんだけど、妙にリアルなエグさと痛々しさを醸し出す映像も好い。いきなり、冒頭のマーティンが襲われるシーンでウッときたよ。
途中で道連れになった女性が狂信者に強姦されたり、妊娠中の美少女がお腹の赤子もろとも惨殺されてしまったり、容赦ないストーリーもまた好し。
そんな酷い展開が続いた後だからこそ、少年の成長と未来への希望で幕を閉じるラストも格別なのだ。