本日読んだ2冊

 「漫才」

漫才 (新潮文庫)

漫才 (新潮文庫)

 活字で読むと、あまりにも下品なことに恐れ入る。やたらと多い下ネタ、そして差別用語、単なる悪口。社会風刺な要素もあるが、それも下ネタに繋げるための単なる材料に過ぎないと思えるほど。しかし、毒舌もここまで下品であるともはや清々しい。
 ただ、次々と言葉遊び的に紡がれる単語の羅列は、活字で読んでるとつい意味を考えてしまうので、リズム感が損なわれちゃいますね。
 
 「哲学個人授業」
哲学個人授業-<殺し文句>から入る哲学入門 (木星叢書)

哲学個人授業-<殺し文句>から入る哲学入門 (木星叢書)

 鷲田清一永江朗が、大哲学者の「グッとくる」言葉をネタに語り合う。あんまり意味が分からないけどカッコいい言葉を永江朗が提示し、それを鷲田清一が解説するスタイルで話が進んでいきます。
 しかし、なにかと男女間の話に喩えようとしたり、なんだか飲み屋でしゃべってるようなラフな感覚が読んでて面白い。内容は決してラフじゃないのだが。