本日の1枚 F.A.T.

 F.A.T. / Funky & Tough (LP)

Funky & Tough [Analog]

Funky & Tough [Analog]

 
 ドラマーのエリック・ガロン(ジャケ写の人)が、1977年にリリースしたファンク・アルバム。骨太なファンク・アルバムのレア盤としてその筋の方に人気だそうですが、僕はサイケなテイストに惹かれました。
 ブラック・ミュージックのスピリチュアルさに片付けられない、メロウ・ファンキーな音に付与されるコズミックなフレイヴァーがとても面白い。カッコいいけど面白いのです、ジャケのとおりに。
 
 冒頭の『How Can I Exprain』は、どんよりしたメロウさから、サイケな香りがプンプン。しかし、終盤になるとグッとファンキーに立ち上がってくるところもまたカッコ良くて面白い。
 黒いファンキーさとプヨーンとしたシンセ音のグネグネ感が好い『Feelings』、その珍妙な魅力がインストでさらに際立つ『Satan's Dream』など、どの曲もやはりカッコ良くて面白い。
 
 お気に入りは、ピヨピヨしたシンセ音の浮遊感も面白い『Magician Man』と、エレピのメロウ感も素晴らしい『Free My Mind』でした。
 後者はメロウ・ファンキーにレア・グルーヴ的な魅力も素敵で、特にアーバンなイントロから繋がり続けるキラキラ感に惹かれております。
 
 
 How Can I Exprain