シングル発掘プロジェクト vol.7

 Beat Happening / Sea Hunt (7")
 
 
 脱力な蛸イラストがまずは素敵。
 米国オリンピアにて、1980年代のインディ・シーンを牽引した Kレーベル。その 'K'を主宰していたカルヴィン・ジョンソンが率いていたバンド、ビート・ハプニングが1992年にリリースしたシングルです。
 とりあえず針を落としたら、回転数を間違えたのかと思ってしまったほどの低音ヴォーカルに驚きました。そして演奏もどんよりとしているので、つい回転数を疑ってしまったのですよ。
 そんな歌声も音もとても呑気で、なんとなく脱力系なインディ・ポップにも聴こえますが、しかし妙に重く響いてくる声にローファイなパンキッシュさも感じます。
 
 B面の『Knock On Any Door』は、これまた思わず回転数を確認してしまったほどの重たさ。
 あまりに重すぎて、なんだかジョイ・ディヴィジョンを思い浮かべてしまったよ。
 
 
 Sea Hunt