リミット
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
(以下、ネタバレ注意)
最初から最後まで、カメラはほとんどずっと棺桶の中を写しているだけです。なんとまぁ、息苦しい映画なんでしょう。
ただ1人の男をほぼ同じアングルで写しているだけなのに、なぜか飽きさせずに最後まで観させる力量は凄いと感心しました。
必死に電話をかけ続け、メモった内容を辿る主人公。きっと何か謎解き要素があるんだろうと思ってたんだけど、結局何もなしにラストを迎えてしまいます。
主人公との会話であぶり出されるのは、保身のため人命を捨てることを厭わない会社やFBIの姿。
やっと救出されるかと思いきや、希望を断たれると同時に、FBI人質対策担当のそれまでのウソが露呈するラストの呆気なさは、その絶望的な呆気なさ故に秀逸であります。「おいおい、これで終わりかよ!」と。