豚人間
バンドのライブツアーのため車で旅立った6人の若者たち。田舎道で事故を起こし、車が故障してしまう。助けを呼びに行こうとした3人が諦めて車に戻ると、車内にいるはずの3人が消えていた、、というストーリーです。
マッド・サイエンティストにより誕生した豚と人間の混血モンスター。ジャケ写を見てのとおり、身体は人間で顔だけ豚です。というか、ただ豚マスクを被ってるだけと言ってもいいでしょう。
と書いたら、お馬鹿ホラーと思われましょうが(僕もそう思って観たのだが)、内容はモロに「悪魔のいけにえ」している、実に正当的な「田舎に行ったら襲われた」系ホラーでありました。
惨殺されても同情できない性格の悪い若者たちも、「田舎に行ったら襲われた」系としてのツボを突いているぞ。
で、襲いかかる豚人間は2匹なんですが、1匹は小人なんです!
いいよなぁ、小人。やっぱキチガイ殺人一家には、小人がいて欲しいよな。
しかし、捕まって監禁され、なんとか逃げては捕まって監禁され、という中盤の展開はかなりダルい。意外にいけるかも、という序盤の期待は、観てるうちにだんだんと萎えてきちゃいます。
血みどろなシーンもほとんど無いし、あっても映像はかなりヘボい。
スラッシャー・ホラーに必須の疾走感がないのも含め、ちょっと物足りなかったけど、それでも観る前に邦題から受けた印象よりは好かったですね。
序盤の伏線を裏切る、呆気ないラストも悪くない。
そして、エンディング・ロールの後、死体を前に手品を披露する「小」豚人間の姿はかなり素敵でした。