本日読んだ2冊
「ロートケプシェン、こっちにおいで」
- 作者: 相沢沙呼
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/11/19
- メディア: 単行本
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短編集でありますが、各話が終盤に向けての布石となっており、それらが結実するラストのカタルシスは少々ムリがあってもなかなか泣かせます。
そう、前作もそうであったけど、ミステリとしてよりも青春小説として読むべき。ナイーブな少年少女たちの気持ちがちょっとエグく浮かび上がり、しかしなんとか穏やかに収束する、その甘酸っぱさを楽しもう。こういうの好きなんだわ。
「フラミンゴの村」
- 作者: 澤西祐典
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/03
- メディア: 単行本
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不条理さは脇に置かれ、フラミンゴを巡る閉鎖的な村社会での村人の確執を軸に展開していく。
そんなドロドロした人間関係が爆発すると同時に、色鮮やかに美しく浮き上がって終わり、、、かと思いきや、ラストに醜悪などんでん返しが待ち受ける。しかしこれもまたある意味でグロテスクだが美しくもある。