シングル発掘プロジェクト vol.14

 The High Llamas / The Sun Beats Down (7")
 
 
 1998年リリースの名盤「Cold And Bouncy」からのシングル・カット。プニョプニョと柔らかい独特の浮遊感を最も堪能できる曲の1つであります。
 ふわふわ浮かぶというよりも現れては消えるような感じで、どこかのレコ屋の謳い文句に「泡」と形容されていましたが、それがまさにピッタリくる表現だと思います。
 そしてユルいメロディがなぜかとても泣かせる。ショーン・オヘイガンの穏やかな歌声もまた泣かせる。
 また、アルバム自体がそうなんだけれども、なんというか「スマイリー・スマイル」の未完成さを継承したような感触であります。まさにブライアン・チルドレンて感じで。しかしこの当時、まさか「スマイル」が完成されちゃうとは夢にも思いませんでしたが。
 B面の『Showstop Hip Hop』は、この盤限定のインスト・ヴァージョンでした。