本日読んだ2冊

 「てんてんこまちが瞬かん速」

てんてんこまちが瞬かん速

てんてんこまちが瞬かん速

 イルリメこと鴨田潤による書き下ろし小説。ひたむきにハードコア・パンク・バンドのヴォーカルを務める女子高生が主役。
 スピードに対する異能など特殊要素もあるものの、基本的には女子高生の挫折や成長を生真面目に描いた青春小説であります。
 笑って、泣ける。スカっとした読後感も爽やかで好い。
 
 「リヴァイアサン クジラと蒸気機関
リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 第一次大戦下の世界を舞台にしたスチーム・パンクな作品。遺伝子改良で生み出す奇形の生物を兵器として使役する英国やフランス、ロボット機械文明を発達させたドイツが対立している世界観に圧倒される。
 しかし、物語はあくまでも2人の少年を巡る冒険譚なのだ。どぎついのだが読み易い。こりゃ面白いわー。3部作らしいので、次作が楽しみでならない。