スクリーム4

 10年前の連続殺人事件で生き残ったシドニーは作家として成功を収めていた。しかし、故郷に戻ったシドニーの周りで、またも殺人事件が、、、というストーリーです。
 
 お馴染みのマスクを被ったスラッシャーが刃物で刺しまくる。構成も展開もまたお馴染みのものであります。
 そして、そのスラッシャーがそんなに強くもなく、女性の主人公でも割りと普通に戦えるのもまた従来どおり。
 
 そう、殺人犯が圧倒的な強さを持たないのに、ホラーとして成立するのがこのシリーズのミソであります。そこで重要なの犯人当てな謎解き要素と、それを考えるヒマを与えないスピード感でしょう。
 しかしながら、さすがに4作目となると、その両方に飽きがきてしまう感を否めない。いろいろと趣向は凝らされているし、犯人当てにも騙されちゃうんだけど、なんだか世界観に飽きちゃったというか。
 
 ホラー映画に対する蘊蓄やオマージュを随所に散りばめる作風は、そりゃホラー・ファンには嬉しいものなんだけど。「ショーン・オブ・ザ・デッド」を観てるシーンがあったり。
 けど、作中で何度も語られる「続編はオリジナルを超えられるか」という真摯な問いに、「ノー」と答えざるを得ないのかなぁ。