本日の1枚 The Pains Of Being Pure At Heart
The Pains Of Being Pure At Heart / Belong (CD)
- アーティスト: Pains of Being Pure at Heart
- 出版社/メーカー: Slumberland Records
- 発売日: 2011/03/29
- メディア: CD
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ちょうど1年前くらいにリリースされた、ペインズのセカンド・アルバム。レコ屋などではシューゲイザーに分類される米国のバンドであります。
彼らのファースト・アルバムは「Isn't Anything」以前のマイブラっぽい音でしたが、このセカンドではやや轟音ギターは鳴りを潜め、80年代のアノラック・バンドな感触が強くなりました。
「甘酸っぱい」と形容する言葉がピッタリな青春サウンド。しかし、きっと外を歩くときは胸を張らずに俯いてそうな感じなので、そういう意味ではまさにシューゲイザーな雰囲気であります。
といいつつ、冒頭の『Belong』は思い切りな轟音サウンド。シューゲイザー的というよりもグランジな音。実はこのアルバム、プロデュースをフラッド、ミックスをアラン・モウルダーが手掛けているのです。だからというワケではないでしょうが、とてもスマッシング・パンプキンズな曲であります。しかし、ヘナヘナしたヴォーカルが好い。
続く『Heaven's Gonna Happen Now』に『Heart In Your Heartbreak』は、キラキラと爽やかに疾走するギター・ポップ。遠慮がちに寄り添う、儚げな女性コーラスがキュートでたまらない。
『Too Tough』や『Strange』のようなシューゲイザー的な曲では、音に厚みが増しているようで、けれども繊細な弱々しさを兼ね備えています。
『The Body』や『Anne With An E』は80'sニュー・ウェーヴからアノラックな雰囲気で、なんだか懐かしい気分になります。いろんな意味で甘酸っぱい音。
特に、クリアな音で耽美的な『My Terrible Friend』には、80年代のニュー・オーダーとかと同質な雰囲気を感じ、しばしノスタルジックな気分に浸ってしまいます。
Belong
My Terrible Friend