本日の1枚 森山良子

 森山良子 / すべてが歌になっていった (CD)

すべてが歌になっていった

すべてが歌になっていった

 
 実はこれまで森山良子さんの歌に何の興味も無かったんですけど、このアルバムを聴いてみようと思ったのはもちろん、プロデュースしたのが鈴木慶一だからであります。アレンジャーとして伊藤ゴローの名前も。
 デビュー45周年の記念アルバムだそうで、和洋カヴァーの他に新曲もあり、またとてもバラエティが豊か。
 
 とりあえず2曲目の『いとしのポリチカ』にグッとくる。場末のジャズな雰囲気のボッサ歌謡で、妖艶なスキャットもまた素敵なのです。ちなみに、この曲のアレンジが伊藤ゴロー。
 面白いのは、タンゴな『Ale Ale Ale』。哀愁たっぷりだけどバカっぽくもある、歯切れのいいファニーな歌声が好い。その歌声のリズム感がなかなか凄いのよ。
 
 しかし、やはりエレクトロニカなテイストのある曲に興味を惹かれるのでありました。
 微妙にモンド系な味わいの『おはなし』や、これぞ和ものフォークトロニカといった感の『日常』とか。
 特にお気に入りなのは、シャンソンのスタンダード『愛の讃歌』。歌は普通に好いんだけど、音のアレンジがなんとなく深海系エレクトロニカな雰囲気なのです。
 
 
 Ale Ale Ale