本日の1枚 Keith Barrow

 Keith Barrow / Physical Attraction (LP)
 
 
 ファルセット・ヴォイスなソウル・シンガー、キース・バロウが1978年にリリースしたアルバム。
 この前作は思い切りフィリー・ソウルだったんですけど、こちらは思い切りメロウ・ディスコしています。プロデューサーはマイケル・ストークス、エンチャントメントのアルバムを手掛けていた人ですね。
 いきなりオープニングの『If It's Love That You're Looking For』から激甘なファルセットが炸裂。音のほうも甘々でして、そこにキラキラとしたアーバンさも振りかけられています。
 続く『Turn Me Up』はライト・ファンク。これもファルセットは甘いんだけど、硬質なドラムのループが生み出すグルーヴ感も素晴らしい。特にヴォーカルが終わってから延々と続くドラムは、ハウス・ファンも納得のカッコ良さであります。
 ソーラー・レーベル的な軽やかアーバン・ディスコ『Joyful Music』、ガラージ的な『Physical Attraction』なども好いし。
 
 アルバムの目玉は、当時は結構ヒットしたらしい『You Know You Want To Be Loved』でしょうか。柔らかなメロウ・ソウルで、スウィートであると同時にエヴァー・グリーンな響きもあります。
 僕のお気に入りは、ライト・メロウな趣の強い『Garden Of Love』。穏やかなストリングスに煌めくエレピ、その他キラキラと輝くアレンジが素敵すぎ。ファルセットも楽器的に浮遊感を押し上げます。
 
 
 Garden Of Love