本日の1枚 Miles Davis

 Miles Davis / Nefertiti (CD)

Nefertiti

Nefertiti

 
 マイルス1967年録音のアルバム。アコースティック楽器のみで演奏したアルバムは。これが最後だそうで。
 ウェイン・ショーターハービー・ハンコックロン・カータートニー・ウィリアムスが参加。参加メンバーは演奏するだけでなく、楽曲の提供もおこなっています。
 そうだ、このアルバムの収録曲って、すべてマイルス以外のメンバーが手掛けたものなんですね。
 もちろん、演奏もレベル高すぎるし。とても「クール」でカッコ良いなぁ。
 
 とりあえず冒頭のタイトル曲『Nefertiti』は、ウェイン・ショーターによるもの。これはしかし、トニーのドラムが凄いなぁ。全く隙が無いという印象。
 マイルスのペットとウェイン・ショーターのホーンが絡み合いながら、延々とメロディを辿っています。
 なんというか、トニーから導き出されるリズムが主役のような気がしますね。
 
 そのトニーの作品は『Hand Jive』。いかにも4ビートなジャズですが、静かに昂るグルーヴ感がまたカッコいいなぁ。
 無理に盛り上げないで、盛り上がらないまま密度が高まっているような。
 他の曲でもそうなんだけど、深夜の睡眠中に悪夢に襲われたような、闇の中で蠢く実験性を感じます。
 『Madness』や『Riot』は、ハービー・ハンコックの楽曲。フリー・ジャズなテイストも感じられるし、ホーンとペットがミニマルに絡み合う様も好し。
 
 
 Nefertiti